キャリートレードのリスクについて考える

投機マネーから庶民を守るために作られた「ボルカールール」。この法律が市場を混乱させた。

キャリー・トレードのリスク

キャリー・トレードのリスクについて述べる。キャリー・トレードについては、すでに述べたものを含めていくつかのリスクがある。

 

@流動性リスク
A群れ行動リスク
B為替レートの変動リスク

 

各ページでこれらのリスクの詳細を説明していくこととする。

 

まず流動性リスクについては、前述したように特にポジション解消時の為替市場の大きさ、運用手段の債券やペーパーの流動性が低いこと、為替市場の流動性の低いこと、によってもたらされる解消時でのリスクである。入り口では、ポジションの積み上がりはゆっくりしたペースであり、市場に悟られることがないように行われる。ここでの取引の市場に与えるインパクトは小さい。

 

一方、これまで積み上げられたポジションが解消されるときは、通常は早くポジションを解消するために、一挙にポジション解消が行われる。ここでは、市場へのインパクトが大きく、為替レートが大きく変動する。

 

流動性リスクの計測については、いくつかの取り組みが行われている
が、一般的には売値と買値のビット・オファーの開きで判断される。流動性の薄い市場のビットとオファーの差は大きく、例えば、ドル円などのように流動性が極めて豊富な通貨ペアでは、銀行間の差は通常2〜3銭であるが、流動匪の乏しいポンド円では5銭前後、羊ドル円では7銭前後である。債券などの運用手段でのビット・オファーの開きについては触れないが、流動性についてと同様の議論となる。

日経平均は10000円処で膠着感の強い相場展開が続きそうだ。米債務上限問題に対する懸念からドルが売られる地合いが続いており、為替市場での円高が上値を抑える要因となる。一方、介入警戒感から円高が加速するとも考えづらく、下を売り込む展開にも向かわないだろう。結局のところは、米債務上限引き上げ協議の進展を見守る、様子見ムードが強まりやすい。為替相場ではこれをうけドル売りが進行。ドル売りが急激なためクロス円を買い持ちしているFX投資家のポジションのロスカットが大量に出ている模様。